ブログを開くきっかけ

 こんにちは。三井地区にお住いの皆さんは、神社横に消防団の”詰所”という建物があることは、ご存知だと思います。

 ただ、地区の方々から「消防団は何をする集団なのかはあまり知らない」という話や、消防団を誤って理解されている方もいると聞き、ぜひ三井消防団を正しく知っていただきたいと思い、このブログを開くきっかけとなりました。

 また、三井の消防団が置かれている現在の状況も知っていただければと思っています。

 加えて、みなさんがお持ちの疑問や質問などにもお応えしたいと思っています。
 欄外の下にある「コメント」欄に記入いただき「投稿」してください(無記名で結構です)。返答に数日かかると思いますが、お待ちください。
 (なお、団員および住民の個人情報にかかわる内容、当ブログの目的にそぐわない(消防団の活動やPRにかかわること以外の)内容を含む投稿にはお応えいたしかねます。ご了承ください)

 「投稿」ではなく、直接話が聞きたいという方のために、左の欄に「今月の活動」書庫を用意しましたので、活動日に詰所でお尋ね下さい。


 本ブログですが、Yahooにて無料で開設可能なものを使用しています。いろいろ広告などで見にくいとは思いますが、お察し頂ければ幸いです。




                    「今月の活動」

活動の内容

 正式な三井消防団(通称)の名称は、相模原市消防団津久井方面隊第1分団第1部です。
 第1分団は2部に分かれていて第1部は三井地区、第2部は小網地区を担当しています。津久井方面隊は第1~8分団で組織され、津久井方面隊は市町合併前の旧津久井町消防団が管轄していた地域をひきついで活動しています。

  三井消防団の主な活動は、
 ○(夜間)警戒・車両および資機材の点検整備(月2回)  
 ○ポンプ性能検査と礼式訓練(年1回・半日・5月実施)
 ○消防団員として基礎的な知識の習得のための研修と講習 [新入団員研修と普通救命・防災指導員・機関員の各4講習(選抜者のみ・各半日・6月実施)]
 ○遠距離送水訓練(年1回・半日・2018年は8月実施) 
 ○春・秋の火災予防運動[(4月と9月実施 担当各3日間)
 ○年末特別警戒(担当3日ほど・12月実施)]
 ○防火パレード(津久井管内・秋の火災予防週間の日曜日午前中実施)

 ●火災発生時の消火活動(担当地区および近隣地域)
 ●風水害発生時の活動(台風や大雨・強風)
 ●大地震発生時の活動

  (輪番制の研修があり、厚木にある消防学校で火災・災害・地震各対応の訓練を行う年もあります)


 上半分〇の7項目は規則や行事として決められたものです。通常の活動は月2回の夜間警戒となります。
 下半分●の3項目は火災・災害時の緊急出動になり、年によって出動回数は変わります。
(3項目目の講習は災害時発生時、消防団員として住民を助ける、火災を予防する、自身の身を守るための研修・講習などです)

 なお、住宅火災が発生した場合、発生現場から直近6隊に(1部を1隊として)本署より出動指令が発せられます。指令がかかる可能性がある範囲は、中野・根小屋・中沢ぐらいだと思います。ただし、林野火災が発生した場合は、全隊出動などもありますが、最近はあまりありません(直近では城山に雷が落ちてスギが焼け落ちた時だったように思います)。 




                    「今月の活動」

現在の状況

 消防団員の身分は相模原市の特別地方公務員(活動時のみ)で、市の職員として活動します。
 (消防)署員とは異なり、消防団員は別に本職を持ち、火災・災害発生時にボランティアで活動するものです。
 市内在住か在勤の方で、18歳以上であれば消防団に加入できます(男女は問いません)。

 三井消防団の定員は11名です(市が決めています)。ですが現在1名欠員です。加えて長期出張でほぼ地元にいない団員が1名いて、実質9名で活動しなくてはならない状況です。
 三井地区300余りの世帯の地域から11名を団員としなければならないのは多いように思います。ですが地震や台風などの災害が発生し孤立したときたとき、この地域を11名で守れるのかといえば、少ないように思います。ましてや、実働できるのは現在9名です。加えて昼間の勤務時間帯に発生したとき団員は地元に何人いるのでしょうか。とても心配です。

 ・何人いれば火災発生時に消火の対応ができるでしょうか?
 ・何人いれば被災した家屋から被災者を救助できるでしょうか?

 欠員がいることで、救えるはずの命が救えないという状況、これだけは回避しないといけないと思っています。


 加えて三井消防団には高齢化の問題があります。年齢構成は20代3名、30代2名、40代4名、50代1名です。平均年齢は38歳で、40代以上はすべて勤続10年を超えています。決して若い集団ではありません。過去に若い方が入ってくださっても、家庭や仕事の都合で市外へ転出され、2年ないし4年の勤続でそのまま退団という事態が多かったです。
 加えて、40代以上のものはあと十~数年で退団していくと思います。今から若い方々に担っていただき、世代交代をさせ三井消防団を若返りさせたい、そう思っています。
 世代交代がうまくいかなかったら、だれが災害から住民のみなさんを守るのか、先の話ですが今から気を揉んでいます。


  ・欠員がいること 
  ・世代交代を終えていないこと

 現状の課題は以上の2点です。




                    「今月の活動」

課題の解決に向けて

 三井消防団での早急に解決しなければならないのは、

  ・欠員がいること 
  ・世代交代を終えていないこと

 以上の2点です。これを解決するには新たに加入いただくほかありません。


 ご家族のことを思って消防団と距離をとる方もいらっしゃいますが、ご家族も住民の一部です。地域住民を守ることは結果、ご家族をも守る、危険から遠ざけることになります。
 地域にいる「誰かが消防団をやってくれればいい」ではなく、地域に住む「自分たちがやらねばならない」ことなのです。


 1つの意見として、欠員が生じないように自治会の役員と同じように住民の皆さんに持ち回りで2年ないし4年任期で団員をしていただくという意見があります。実際、他の地区・地域では実際あります。自治会と協力して新入団員を選出していただき、自分たちの地域を自分たちの住民で守る、欠員が出ないいい案だと思いますが、皆さんはどう思われるでしょうか。

 少し見方を変えますが、消防団員は加入してすぐに消火活動を行うことができるのか、という点です。
 操作が想像しやすいように例を挙げますと、水道の蛇口にホースを着けて、栓を開き、ホースの先を細く指でつまめば、水は弧を描きながら遠くに飛んでいき、火点に水が届きます。火災発生時の消火の操作は、ほぼ同じことをします。
 ただ火災では規模が変わります。ポンプから送られてきた毎秒何リットルもの水が筒先から出て、その水圧は正しい持ち方でそれをサポートする人員がいないと振り回され、自身がけがを負うばかりか、周囲にけが人を作り出し、筒先が暴れて建物を壊すこともあり得ます。また、水を送り出すポンプの操作も、引き込む水の量と吐き出す水の量がままならなければ、ポンプに負荷がかかり機材を壊すだけで、消火もできないことになります。一見単なるホースの連結も確実な連結の確認を怠ると、途中から水が吹き出し大惨事を招きます。

 正しい手順・正しい方法のすべてを1~2年の短期間では習得することがむつかしいですし、持ち回りでは習得したころに退団となってしまうでしょう。加えて、習得した消火術や救助術の知識や経験を次の世代にも伝えていかなければなりませんが、うまくいくでしょうか。技術の習得と伝授がうまくいかなくなったら消防団の機能は失われたも同然でしょう。団員だが装備の操作法、使い方、手順を理解しない消火活動ができない団員を増やしそうです。
 
 住民に持ち回りで団員をしてもらうのは、一見理にかなっているように思うかもしれませんが、むつかしいと思っています。


  加えて各地で発生し、いつ三井に来るやもしれない大規模な地震、年々強力になっている台風から、地域の皆さんを守るためにも定員11名で活動していたい、そう思っています。

 少しでも興味や関心がある方は、ぜひ声をかけてください。下のコメント欄から送っていただいても構いません。活動日に詰所に来ていただくでも構いません。お待ちしてます。


 「火災は本署が来て消してくれるから大丈夫だよ」という考えもあろうかと思います。単体の火災だけならたぶん速やかに本署は来てくれるでしょう。大地震による通行不能状態、同時多発出火の状態、天災発生のとき、交通がマヒし応援に来てくれるでしょうか。もう一度、阪神淡路の地震のことを思い出してみてください。身近にいる消防団であればこそ対応できることもご理解ください。




                    「今月の活動」

改善すべき点・1

 今まで消防団について、聞き及んでいる点を踏まえて,改善すべきことがあります。


  ・拘束時間が長い

 特に夜間警戒時に長時間拘束しているというご指摘があります。
 実際の夜間警戒は20時から警戒にでて戻ってくるのに最長(三井・小網域内巡回)で45分ほどかかります。その後、人員が多ければ可搬ポンプを車両から降ろし、一通り給水管・ポンプ・(ホース[省略する場合あり])・筒先を連結して、ポンプに異常がないか確認します。その際、伝令の手順なども確認することもあります。設置、ポンプの運転、撤収、防火水槽への補水で30分ぐらいかかります。その後、今後の予定や行事の確認など事務的なことをして、その際から少々飲んでくつろぐ方はいますが、車両を詰所にしまった後(21時30頃でしょうか)、部としては拘束は解いています。ちなみに、くつろいでいる最中は仕事や家族の話をすることが大半です。

 どこのご家庭も家事や育児は夫婦で共同するという意識があり、個人的にも賛成で理解しています。警戒活動は公務中であり、終了後に飲んでくつろいでいただく(労をねぎらう)ことに問題はないと思います。
 ただ、飲む量や滞在時間の度が過ぎることが問題なのは承知しています。個人的にも健康面からも飲むのは控えてもらいたいと思っており、今後おおむね「22時30分」頃には帰るよう促したいと思います。

 一般的には、若い方にはあまり飲むことでコミュニケーションをとる(ノミニケーション)のが苦手ということも、承知しています。飲まない方も歓迎です。加えて個人的にも真摯な話は飲んだ上ではなく酔っていない状況で話していただきたいと常に思っています。
 警戒活動を見学に来ていただいても結構です。お待ちしてます。



  ・詰所で飲んでいる

 事実ですので否定はいたしません。
 ただし、きちんとお伝えしたいのは、夜間警戒や訓練などの公務終了後に飲んでいるということです。さらには家族と一緒に過ごせたであろう時間や自分で使えたはずの時間、そして労力の対価として労っているものです。
 なお飲み物代は警戒活動に対する費用弁償(給料)として、市より支払われているもので賄われています。
 飲む量や滞在時間が度を越していることへのご批判と思いますが、先にも挙げましたが、個人的には節度あるたしなみ方をしていただきたいと考えています。

 先の「活動の内容」でも触れましたが、多くの時間を削って住民・地域・家族のことを思い活動しています。ただ単に「詰所で飲んでいる」といわれると、誰のために、何のために時間を割き、働いているのか寂しい気持ちになります。ましてやご理解ある団員のご家族もこのように言われたら、なおのこといたたまれないことでしょう。この点ご理解いただきたいと思っています。





                    「今月の活動」

改善すべき点・2

 改善すべき点の続きです。


 ・行事が多い

 
 このことには同感するところです。負担減少の点でも、少なくしたいというのが本音です。
 「現在の状況」にあるように、公務中は特別地方公務員という立場であり、市から動員を要請される行事を減らしたいと皆が思っていることです(ただし、行事は増えるばかりです)。
 ただし、消防団員として必要な技術や知識をそぐようなことにはしたくはありません。それ以外の必要としない行事や活動は減らさなくてはならないと思っています(例:出初式における出し物の[笛・太古・竜の舞など]担当)。

 行事を減らすことについては、住民に皆さんからも市に要望していただいた方が効果が高いと思われます。相模原市役所のサイト内「わたしの提案」に要望してしてみてください。お願いいたします。
 



                    「今月の活動」