課題の解決に向けて

 三井消防団での早急に解決しなければならないのは、

  ・欠員がいること 
  ・世代交代を終えていないこと

 以上の2点です。これを解決するには新たに加入いただくほかありません。


 ご家族のことを思って消防団と距離をとる方もいらっしゃいますが、ご家族も住民の一部です。地域住民を守ることは結果、ご家族をも守る、危険から遠ざけることになります。
 地域にいる「誰かが消防団をやってくれればいい」ではなく、地域に住む「自分たちがやらねばならない」ことなのです。


 1つの意見として、欠員が生じないように自治会の役員と同じように住民の皆さんに持ち回りで2年ないし4年任期で団員をしていただくという意見があります。実際、他の地区・地域では実際あります。自治会と協力して新入団員を選出していただき、自分たちの地域を自分たちの住民で守る、欠員が出ないいい案だと思いますが、皆さんはどう思われるでしょうか。

 少し見方を変えますが、消防団員は加入してすぐに消火活動を行うことができるのか、という点です。
 操作が想像しやすいように例を挙げますと、水道の蛇口にホースを着けて、栓を開き、ホースの先を細く指でつまめば、水は弧を描きながら遠くに飛んでいき、火点に水が届きます。火災発生時の消火の操作は、ほぼ同じことをします。
 ただ火災では規模が変わります。ポンプから送られてきた毎秒何リットルもの水が筒先から出て、その水圧は正しい持ち方でそれをサポートする人員がいないと振り回され、自身がけがを負うばかりか、周囲にけが人を作り出し、筒先が暴れて建物を壊すこともあり得ます。また、水を送り出すポンプの操作も、引き込む水の量と吐き出す水の量がままならなければ、ポンプに負荷がかかり機材を壊すだけで、消火もできないことになります。一見単なるホースの連結も確実な連結の確認を怠ると、途中から水が吹き出し大惨事を招きます。

 正しい手順・正しい方法のすべてを1~2年の短期間では習得することがむつかしいですし、持ち回りでは習得したころに退団となってしまうでしょう。加えて、習得した消火術や救助術の知識や経験を次の世代にも伝えていかなければなりませんが、うまくいくでしょうか。技術の習得と伝授がうまくいかなくなったら消防団の機能は失われたも同然でしょう。団員だが装備の操作法、使い方、手順を理解しない消火活動ができない団員を増やしそうです。
 
 住民に持ち回りで団員をしてもらうのは、一見理にかなっているように思うかもしれませんが、むつかしいと思っています。


  加えて各地で発生し、いつ三井に来るやもしれない大規模な地震、年々強力になっている台風から、地域の皆さんを守るためにも定員11名で活動していたい、そう思っています。

 少しでも興味や関心がある方は、ぜひ声をかけてください。下のコメント欄から送っていただいても構いません。活動日に詰所に来ていただくでも構いません。お待ちしてます。


 「火災は本署が来て消してくれるから大丈夫だよ」という考えもあろうかと思います。単体の火災だけならたぶん速やかに本署は来てくれるでしょう。大地震による通行不能状態、同時多発出火の状態、天災発生のとき、交通がマヒし応援に来てくれるでしょうか。もう一度、阪神淡路の地震のことを思い出してみてください。身近にいる消防団であればこそ対応できることもご理解ください。




                    「今月の活動」